3/04/2015

アメリカ 仕事

日本とアメリカのビジネスの違い特集。アメリカで働く人、起業したい人、あるいはアメリカの大学に留学する人は特に必見です。アメリカのビジネス事情は日本のビジネスとは打って変わって全く違う。稼げる仕事から自営業までアメリカで生き抜くために必要なお金のハウツー情報。

2009年度のアメリカの統計で、どの州が平均して給料が上がっているのか、そして逆にどの州の給料が下がっているかのランキングが発表されました。

給料が上がっている州ランキングにアリゾナ州フェニックス、メサ、スコッツデールが第一位に輝きました。アリゾナの家の価格のバブルがはじけた後でも、従業員の給料は上がり続けているとのことです。フェニックス、メサ、スコッツデールの上昇率は2.6%でした。

そして第5位にアリゾナのツーソンがランクインしました。ツーソンの失業率は6.5%で、他州の平均失業率より2%低い結果ということです。ツーソンの給料の上昇率は2.2%でした。

アメリカ 高収入 仕事

アメリカの高収入ランキングのトップ12位の職業はすべて大学教育を必要としている仕事ばかりです。中学卒業レベル、高校卒業レベル、短大卒業レベルなど学歴別に高収入の職業ランキングを発表します。アメリカのホワイトカラーの平均時給は21.85ドルに対し、ブルーカラーの平均時給は15.03ドル、サービス業の平均時給は10.40ドルです。

まずはアメリカの大学卒業者の高収入ランキングから
ランキング 職業 年収
1 医師、外科医 147,000ドル
2 航空機操縦士 133,500ドル
3 社長 116,000ドル
4 電気、電子エンジニア 112,000ドル
5 歯医者 99,800ドル
6 弁護士、裁判官 90,000ドル
7 薬剤師 85,500ドル
8 経営アナリスト 84,700ドル
9 ファイナンシャルアナリスト、マネージャー、アドバイザー 84,000ドル
10 コンピューター情報システムマネージャー 83,000ドル
11 マーケティング、セールスマネージャー 80,000ドル
12 教育管理者 80,000ドル

アメリカの中学卒業者の高収入の職業ランキングです。これらの職業は学業よりも十分な現地でのトレーニングや仕事経験を必要とする傾向があります。

ランキング 職業 年収
1 廷吏、看守 36,400ドル
2 工業生産マネージャー 36,000ドル
3 立案者 36,000ドル
4 建設業マネージャー 33,600ドル
5 電気技師 31,900ドル

アメリカの高校卒業者の高収入の職業ランキングです。これらの職業は特に仕事経験と現地でのトレーニングを必要としています。

ランキング 職業 年収
1 コンピューター ソフトウェア エンジニア 58,900ドル
2 コンピューター情報システムマネージャー 56,400ドル
3 コンピュータープログラマー 55,000ドル
4 ネットワークシステム、データコミュニケーションアナリスト 49,000ドル
5 一般、オペレーションマネージャー 48,000ドル
6 データベース、ネットワーク、コンピューターシステム管理者 48,000ドル

アメリカの短大卒業者の高収入の職業ランキングです。これらの職業は技術的な面や特定の仕事のトレーニングや資格を必要とした仕事です。

ランキング 職業 年収
1 医療関係者 66,000ドル
2 ビジネスアナリスト 58,000ドル
3 電気、電子エンジニア 57,000ドル
4 機械学のエンジニア 56,800ドル
5 一般、オペレーションマネージャー 54,000ドル
5 コンピューター情報システムマネージャー 50,400ドル

博士号や専門学位保持者は一生で3億円以上稼ぐ傾向があるのに対し、中学卒業の方は一生で1億円ほど稼ぐ傾向があります。アメリカでは1980年代以降、新しい知識重視経済で大学教育の価値が上がり、大学卒業者の給料は2倍になりました。

しかしこれらの給料は平均的な数字であって、働く会社の規模や地域、従業員のスキルによって異なります。例えば、100人未満の会社の平均時給は15.06ドルに対し、2500人以上の大規模の会社の平均時給は24.09ドルです。商品製造会社の平均時給は18.46ドルに対し、サービス業の平均時給は16.44ドルです。
アリゾナ 職業 アリゾナの高収入、職業トップ35位の結果です。時給にしたときに一番稼げる職業のランキングです。これらの高収入の職業はある日突然お金持ちになれる職業ではなく、教育やプラン、キャリアを重ねて得られる収入です。

ランキング 職業 時給
1 一般内科医 86.95ドル
2 外科医 86.10ドル
3 麻酔専門医 79.60ドル
4 小児科医 79.50ドル
5 一般開業医 77.78ドル
6 医師 76.10ドル
7 歯科矯正医 74.31ドル
8 精神科医 74.26ドル
9 産科医, 婦人科医 71.86ドル
10 歯科医 67.61ドル
12 カイロプラクター 63.42ドル
13 不動産ブローカー 56.96ドル
14 足治療医 53.26ドル
15 エンジニア マネージャー 48.72ドル
16 弁護士 45.70ドル
17 コンピュータ&情報システム 42.78ドル
18 一般&オペレーションマネージャー 41.58ドル
19 航空宇宙エンジニア 41.37ドル
20 パーソナルファイナンシャルアドバイザー 41.07ドル
21 天文学者 40.95ドル
22 核技術者 40.21ドル
23 薬剤師 39.92ドル
24 物理学者 39.36ドル
25 工業生産管理 39.23ドル
26 マーケティングマネージャー 38.86ドル
27 財務マネージャー 38.55ドル
28 心理学者 38.38ドル
29 融資担当者 38.07ドル
30 教育管理者 38.03ドル
31 航空管制官 37.89ドル
32 エンジニア 37.54ドル
33 コンピュータ情報科学者 37.02ドル
34 セールスマネージャー 36.96ドル
35 生化学者, 生物物理学者 36.95ドル

アリゾナの高収入仕事の上位10位はすべて医療関係の仕事になっています。また医療関係の仕事は高収入ランキング上位30%を占めています。
アメリカ フランチャイズ アメリカのフランチャイズの人気ランキング、トップ10位です。日本でもおなじみのお店はマクドナルドとピザハットがランクインしています。

アメリカのフランチャイズのトップ10位の半数はファーストフード店が占めています。確かにアメリカ人は子供からお年寄りまで、よくファーストフードで食べています。下記はアメリカのフランチャイズを買うときにかかる費用のランキングです。

ランキング フランチャイズ 費用
1 サブウェイ
サンドイッチとサラダのファーストフード店
78,600-238,300ドル
2 マクドナルド 950,200-1,800,000ドル
3 リバティータックスサービス
所得税の準備
53,800-66,900ドル
4 ソニックドライブレストラン
ドライブインレストラン
1,200,000-3,200,000ドル
5 インターコンチネンタルホテルグループ
ホテル
様々
6 エースハードウェア
ハードウェア店
400,000-1,100,000ドル
7 ピザハット
ピザ屋
638,000-2,970,000ドル
8 UPSストア
郵便の取り扱い店
171,200-280,000ドル
9 サークルK
コンビニエンスストア
161,000-1,400,000ドル
10 パパジョンズ
ピザ屋
135,800-491,600ドル

わかりやすいように1ドル100円で計算すると、人気フランチャイズを経営するのに800万円から3億円ほどかかるようです。

フランチャイズ買収は決して安くないですが、ビジネスの名前が世間に売られているので宣伝費が浮く、レストランのメニューを自分で考えずにすむ、大企業が多額をかけて稼げる仕組みを作り出したフランチャイズですからしっかりもとは取りたいものです。

アメリカの職業別 年収 アメリカの職業別の年収の一覧です。こちらは高収入ランキングではなく、一般にアメリカの大学で行われている科目をとって就く仕事の収入の一例です。
職業名と年収、アメリカの大学の関連科目の比較です。
 
アメリカの職業 年収 関連科目
人類学者 28,862-49,930ドル人類学
生物学者
動物学者
34,560-57,980ドル
32,800-53,300ドル
バイオロジー
営業部長
企業経営者
46,500-74,000ドル
24,000-32,000ドル
ビジネス & マネージメント
ケース・マネージャー
個々の事例、個人の必要性に応じた適切な対処法を見いだすことを仕事にする者
24,000-32,000ドル 薬物依存
コミュニケーションの専門家
広報活動アシスタント
35,670-52,940ドル
38,450-57,800ドル
コミュニケーション
コンピューターの修理技師
ウェブマスター
ネットワーク技術者
14,000-32,000ドル
27,000-46,000ドル
51,000-87,000ドル
コンピューター
歯科助手 19,000-33,000ドル デンタルアシスト
幼児期 マネージャー
幼児教育介護士
35,600-73,020ドル
17,050-27,870ドル
幼児学
デザイナーの先生
デザイナーのトレーニングマネージャー
52,000-70,000ドル
58,700-107,450ドル
デザイン
地理学者 35,572-62,990ドル 地理学
歴史学者 28,880-48,520ドル 歴史学
警察官
大学、会社の警備員
39,900-58,000ドル
28,850-66,000ドル
法の執行、公共の安全
図書館技師 24,000-31,550ドル 図書館学
数学者
統計学者
43,500-86,930ドル
44,480-87,080ドル
数学
看護師 34,000-56,000ドル 看護学
政治学者 43,371-90,140ドル 政治学
心理学者
心理カウンセラー
45,300-77,750ドル
35,800-61,290ドル
心理学
公務執行者 マネージャー
政府部門 マネージャー
58,230-105,130ドル
34,970-74,730ドル
行政学
社会学者 35,800-60,290ドル 社会学
専門教師
補助教員
校長
42,000-47,000ドル
20,740-31,610ドル
67,735-92,965ドル
教育学

アメリカの職業と収入を見てみると、営業部長クラスが750万円相当の年収を稼いでいるのがわかります。これはコミッションと言われる歩合を含めた上での給料なので、基本給は低めになります。
以外に低収入なのが企業経営者の給料です。年収は300万円ほどという結果です。

アメリカンドリームを求めて、起業したはいいが年収はサラリーマン並みという結果という方が多いようです。ネットワーク技術者の給料が高いのはハイテク産業の発達が盛んな現代社会を写しています。

年収が1000万円を超えているのは、デザイナーのトレーニングマネージャーと公務執行者マネージャーという、両者ともマネージャー階級の方たちです。雇われ当時は階級が低く、頑張って昇進してマネージャーレベルになると、給料がぐーんとアップするようです。

アメリカでは、後から入社しても実力があれば、上司に認められ、どんどん昇進していくケースが多々です。給料アップの額も完全実力制なので、長く勤めている人よりも給料が多くもらえるチャンスがあります。

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