メルボルン 観光
メルボルン旅行記, 第1日目(土曜日)
初めてのメルボルン、第一印象は静かで空が広い。それもそのはず、メルボルンに到着したのが土曜日の早朝。ぼーっとした頭で入国審査を済ませ、ひんやりと肌寒い春先の空港で友人の迎えを待った。
数年ぶりに会う友人、変わらない笑顔に安心する。日本と同じ右ハンドルの車にもなんだかほっとした。目の前に広がるのはあいにくの曇り空。春先のメルボルンの天気はとても変わりやすいんだそう。友人曰く、この時期の天気は「It’s a gamble...」なんだとか。
メルボルンでの滞在は実質3日間。これといったプランがあったのは最初の土曜日だけ。この日はちょうどメルボルンで大人気のAFL (Australian Football League) のグランドファイナル(優勝決定戦)がお昼にあったのだ。
友人はこの日には毎年仲間内で集まりGrand Final BBQなるものをするんだそう。今年はちょうど友人宅で集まるということもあり、AFLのルールはよく知らなかったが、せっかくなので参加させてもらうことに。
余談だが、オーストラリアではBBQをバービー(barbie / barby)と呼ぶらしく、初めてその単語を聞いたときは少しびっくりした。しかもそれを大人が「Let’s start the barbie.」なんて言うもんだから何とも可愛いらしい。
空港から友人宅に着き、朝食を頂き、BBQの買い出しにお供する。朝食はトーストしたフランスパンとエスプレッソコーヒー。パンにはオーストラリア名物のベジマイト(Vegemite)を勧められる。だが以前食べ、好みではなかったため、バターで頂く。
友人は目の前でベジマイトを塗ったパンを美味しそうにほおばっていた。ベジマイトは見た目はチョコレートのようだが少し塩辛い、イースト菌から作られたペースト状の食品。好みは人それぞれなので、オーストラリアに来たならぜひ一度は挑戦してみて欲しい。
買い出しに出かけたのは様々な国の店舗が建ち並ぶコバーグ(Coburg)という地域。パン、チーズ、タパス、果物、ケーキなどを購入。この地域が面白いのは、その店、その店で飛び交っている言語も様々なのだ。
イタリア語、ギリシア語、フランス語、…そしてもちろん英語も。この何ともユニークな光景はとてもおもしろかった。そして友人と私は、ここのギリシアケーキのお店で少し休憩を取ることに。コーヒーとバクラバ(baklawa)というシロップがたっぷりとかかった甘いアーモンドのお菓子をごちそうになる。コーヒーとの相性は抜群だった。
さて、本日メインのグランドファイナルだが、試合後、友人達には「とても貴重な試合を見られてラッキーだったね、また来週末もメルボルンに来なさい」と声をかけられ続けた。
なぜなら稀に見る引き分け、そしてなんと延長戦はなし、次週に持ち越しという試合結果だったのだ。最後の接戦はドラマチックではあったが、その結果にあぜんとせずにはいられなかった。
なにはともあれ、友人達はまた再度集まりBBQが出来ると最後には盛り上がり、別れを交わしていた。
メルボルンではスポーツが苦手だと男性陣は幼少期に友人を作るのに苦労するんだとか。この日もフットボールのハーフタイムにはボールを持って、近くの公園に出かけ、男性陣はキックやパスを楽しんでいた。
私たち以外にも、ハーフタイムに公園でフットボールをして過ごしている人達が多くいた。BBQには1才になる赤ちゃんもいたのだが、その子でさえ子供用のやわらくて小さなフットボールを持っていたのだ。
スーパーのペット用品売り場に行けば、もちろん犬用のフットボールを買うことも出来る。メルボルンとフットボールとは簡単には切り離せない関係だということがよく分かった1日であった。
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